交通事故の示談で揉めて実況見分

昔、ある書店の駐車場でバックで駐車しようとしていた自分の車の左側面に、頭からぶつけてきた中年女性が運転する軽自動車がありました。現場が私有地ということで、正式に交通事故扱いとはなりませんでした。先に駐車場所を一度行き過ぎ、入庫の為に後退していた際に、後から入場して来たその軽自動車が割り込もうとしたものですが、あちらの主張する過失割合は当方が6、自分が4、百歩譲って5:5というものでした。お互いの保険業者同士では話が付かず、日時を決めた上で現場へ集まり、実況見分となったのですが、その女性はこちらの車がハンドルを右に切ってバックして来たが、自分の車をその場所へ頭から駐車する目的で、それを止めようとクラクションを鳴らした後、当方が一旦停止したので発進したところ衝突したとの主張をしています。つまり、割り込み駐車です。当方は相手より先に駐車場へ入場し、駐車場所を確認した後バックで入庫をしている最中、後ろからクラクションが聞こえたので一旦停止し車の位置関係から「当たらない」と判断して後退を継続しました。長い話し合いの末、最後はお互いの保険屋さんに一任することにしたのですが、実況見分後にその中年女性は、「いつもここ(枠線で囲われた正規の駐車場所)が空いてなければ、こっち(駐車場を利用する車両が通行するための通路)に停めてるもん」と決定的な一言を放ちました。それを聞いた当方の「結局貴女の我儘と図々しさが今回の事故の最大の要因ですね」の一言に、さすがの中年女性も相手の保険業者も何も言えなくなり、結果的に相手7:当方3の過失割合で示談となりました。中年女性の図々しさを実感した出来事でした。

交通事故の示談交渉で求められる書類

交通事故の損害賠償の内容について、裁判をしないで話し合いで決定するのが示談です。ケガや後遺障害が残ってしまった被害者の治療が終了したり、あるいは後遺障害の等級認定が済むと交渉がスタートします。交通事故の被害者が請求できる損害賠償には、治療費などの積極損害・働けなくなった分の逸失利益・慰謝料があります。ここで、積極損害は医療機関その他に支払った実費、消極損害については被害者の収入をもとにして計算されます。また慰謝料については支払いの基準がありますので、それを使って計算することになります。これらの損害賠償額を示談で決定していくには、いろいろな書類が必要です。まずは、警察署で交付するその交通事故の記録である事故証明書が必要になります。その他には、医師の診断書や後遺障害診断書、診療報酬明細書、治療に関連して支払った費用の領収証、収入のわかる公的書類である源泉徴収票や確定申告の書類などが求められます。

交通事故の示談をする際の注意点

交通事故を起こしてしまい、被害者側になってしまった場合、示談の際に注意すべき点があります。そのことについてをお伝えしておきます。まず、損害に対して支払ったものの領収書についてはとっておきましょう。また、通院の際に通ったルートであるとか領収書のないバス代、それから電車代などについてもノートに書き留めておくことをおすすめしておきます。それから安易に示談に応じないことです。治療中で、しかも通院中の場合などの際に示談をされてしまうことによって賠償請求をすることができなくなる場合があります。それから損害賠償については、できるだけ一括で支払いをしてもらうことをおすすめしておきます。それは加害者側に資力が十分でない場合、分割をいわれることもありますが、分割になると支払いが滞ることがあるというリスクが発生することになるからです。このようなことに注意しておいてください。